ここで聞いた、衝撃の話。
「オランダは、ベンチャー企業?国家」のようだ。
その例をいくつかあげると。
まず、オランダの移民政策に驚いた。
国としては、「移民に関しては寛容」と。
私が海外に来て、一番大きな課題だと感じたのは、
実は移民・難民問題。
それらに対し「受け入れる、寛容」な姿勢を
とっているとは、驚くべきことだ。
ただ、やはりここにも国の裏事情がある。
国土が小さい、人口も、資源も少ない。
だからこそ、生き残っていくための戦略として
選んでいる。
もちろん問題を抱えながら一つひとつ進んでいるよう
だが、その考えながら進む姿勢はまるでベンチャー企業。
また、サステナブル国家を目指すと言っている
そうだが、ナオさんが具体策を尋ねると、
「考えながら、やりながら進む」という答えだと。
うーん、ベンチャーっぽい。。。
弱者に対する支援では、本領発揮
弱者に対する支援への力の入れ方がすごい。
イエナプラン校の見学で聞いた話。
車いすの生徒が入ってきた際、1日、2日くらいで
専用簡易エレベーターがついてしまったそう。
その早さや、国の教育へのお金のかけかたに驚いたと。
また、親が育児放棄した子どもに対する支援。
最善の解決策は「放棄した親へ、子どもを返す」
ことだが、それがほぼほぼ実現できていると。
今ではそこからさらに進み、
「海外から親を亡くした子を受け入れ、
子どもが欲しい親へ手渡す」ことをしているそう。
うまくいくポイントは、子どもの不登校などでも
そうだが、こういったカウンセラーに、
超一流の人材をつけていることのようだ。
この問題、日本では数十段階くらい遅れている。
というか、オランダが進みすぎているのか。
刑務所もそうで、罪人へのカウンセリングが
素晴らしく、再犯する人が減り、
刑務所の数が減っているそう。
また、新しい施策でいえば、
今後は観光客を増やさない方向へ動いているそう。
国民にとっては、観光客は少ないほうが生活しやすい
からだろう。どうりで、Airbnbがとれないわけだ。
また、子どもの学校入学に関して。
書類に、なぜか親の学歴を書く欄があったそう。
どうしてかと尋ねると、出身校がどうということではなく、
親が中高に行っていない子どもたちを入学段階から
見つけるため。国籍も多数のオランダ。
数回の面談だけじゃわからないことも、自動的に
見つけられる画期的な仕組み。
そんな親の子供たちは、読み書きができないことも多いから、
そんな子を早々に見つけ、集中して教育をするのだそう。
こういった、弱者に対する支援になると、
待ってましたと言わんばかりに
余計はりきる感じ、ほんとすごいって思う。
オランダは昔からも勤勉な努力を続けていて、
かつては「オランダ黄金時代」とよばれる時期があった。
「オランダ東インド会社」は歴史的に有名だが、
その頃から輸出入での富は莫大だったよう。
それが続き、
今でも「世界の実験国家」と呼ばれている。
キャッチーで話題性のある政策も好きなようで、
政府や自治体が民間と一緒になってやっている印象。
やっぱりベンチャー(笑)。
なんともおもしろいし、今後も大注目だ。
まさしく「理想だ」と思えるような国が
実際に存在していたことの衝撃は、
やはり大きいし感激だし、
これを参考にしない手はない、と思うのである。