教育と、幸福に大切なこととは(ドイツ5/5)

教育と、幸福に大切なこととは(ドイツ5/5)



シュタイナー教育の現場を見て、
教育に大切なことをあらためて再確認した。
「自分の得意をのばす」「モチベーションを保つ」こと。


しかし、ドイツの5年生のクラス分け制度自体のように
やはり、ある程度の緊張感を持たせることは
あったほうがいいのだろうか。。。
そこの答えがはっきりせず、まだ気になっていた。



そんななか、
世界の教育事情に詳しい、ドイツでバイオリンを教えている
あいさんと、ざっくばらんに教育について話をした。

そして、ついに一つの結論を出すことができた。

ミュンヘンのかわいらしい家にすむあいさん。バイオリニストって、かっこいい!



日本の教育に足りないもの



まずもって、日本の教育は素晴らしい。

世界からみてオンリーワンで、
残すべきところは山ほどある。

奥ゆかしいところ、優しさ、連帯感、気をまわすところ。
他の国にはない。

一方で、日本の教育、というか日本全体の課題は、
考える力がないこと。

上から与えられたものをこなすこと。
やり方を暗記すること、一定の基礎力は世界にも劣らない。

しかし、自分の頭で考えて話す能力や
課題解決能力はどん底。


だから、天才が生まれないし、
日本人の才能を活かしきれていない。




そんななか、考えることを徹底し、
東大2位で合格したという人の話を聞いた。


以下の2つのことに集中したそうだ。

まず、数学の公式など、暗記するのではなく、
「とにかく考える」ことを徹底。
人間、一からでも考えればできるのだそうだ。

またもう一つは、「競争しないこと」だそう。
競争は、頭をにぶらせるんだそうだ。
やはり「恐れ」のようなものが出ると
自信をなくしてしまうということなのだろう。

そう考えると、結論が出てくる。
我々の教育に必要なことは、競争ではなく
徹底的に伸ばすことや、ほめることなのだろう。

そして、「考える」ことなのだろう。




「幸福学」のススメ


加えて、「幸せ」こそ、「考えること」が重要なのでは
と思っている。

何が自分にとって幸せか。
それがわかれば、「幸せ」は確実に増やせるから。

例えば教育に、
幸福を考える「幸福学」みたいなものを導入してはどうだろうと思う。


そうすれば、きっと自然の大切さにも気づくだろうし、
人にとって大切なことにも気づくはずだ。
結果、より気持ちのいい、あるべき社会に近づくような気がするのだ。





ヨーロッパも終盤戦、
なんとなく、自分なりの結論が出てきた。

感謝しながら、前に進もう。


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