シュタイナー教育のかぎ (ドイツ4/5)

シュタイナー教育のかぎ (ドイツ4/5)


ドイツに来て、
教育に大切なものがわからなくなってきていた。

そんななか、
ドイツが元祖であるシュタイナー教育の学校を
訪問することができた。

ここは公立教育校とはまた異なり、もっと自由な空間だ。
オランダでみたイエナプランなど、そちらの雰囲気に似ている。



ここの一つの特徴は、
校内の色や素材などがルールで決められている。
壁はやわらかいピンク色とか、丸い形のものを使うとか。
子どもにとって、より居心地のいい空間になっているのだが、
確かに心地よい。

また、授業も自由であり、今はなんと外に家をつくっていて、
4週に渡ってそれにフォーカスした授業をおこなう。

うーん、いかにも自由そうだ。。





教育で大切にしていること



代表者に伺う。
授業の特徴は、「成績表をつけない」「体から覚えてもらう」
「実用性があること」「将来に役立つこと」
など。



また、大切にしていることは
「おさえつけない」こと。
今の年齢ではその必要なく、まずは恐怖心をなくし、
本人らしく成長できることが大切だと。


そして「自己肯定感をはぐくむ」ことだと。





そのとき、はっとした。

そういえば、私自身、旅のはじめに教育で大切なことは
「自分の好き、得意を伸ばす」「モチベーションを保つこと」
とまとめたっけ。

同じこと言ってる。
そうだ、やっぱり大事なのはそれだよね、と。


あらためて、原点に戻った気がして
とてもスッキリした気分になった。




論理と実践のデュアルシステム


その後、別のセンターに行く。
ここでは、教育と仕事をうまくつなげる斡旋をしている。



実際に、小学校5年生で進路方向が決まった後も、
大学進学コースから職業トレーニングコースに転入して
数年間は実践を伸ばしたり、またその逆をしたり。
子どものやりたいことを伸ばすために
「理論」と「実践」をうまくつなぎあわせ、

効率のよい進め方の斡旋をしている。




こういう制度を見ると、
さすがドイツだな、と思わされるし、
理想的だと感じる。


他国からもこの仕組みを取り入れたいなど
声がかかり、実際に展開している国もあるそうだ。



(ドイツ5/5へ続く)


 

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