フィンランド幸福度No.1の秘訣は!?(3/5)

フィンランド幸福度No.1の秘訣は!?(3/5)


大きく異なる、働き方


まず驚くのは、1~2ケ月の長期休暇。夏にとるのが一般的で、
海外へ行く人も多い。ただ、夏には社会システムが一時止まることも
あるそうですが笑、そこは暗黙の了解。

また、定時で帰る。休みの日は仕事をしない。小さな用でも帰るとき
は帰る。まわりもそれを尊重する。あくまで、個人としての権利を
大切にする、という考えがベース。そして、特に若い夫婦の世代では、
子どもとの時間を大切にする、という考えが根底にあります。






人としての権利を尊重

北欧の社会制度の根底は、「個の尊重」。
この言葉で全てが語れるのでは、と思っています。


男女同権

過去の歴史からこの考えがはじまりましたが、今の模範的な社会は、
女性の活躍があってこそ。
待遇から保険や教育、医療制度も同等。こちらに住む女性は
「好きなことができますよ」と。また、家で育児に専念することを
選んだ女性には、国からの育児手当もある。それを受け取る女性は、
子どもを育てることも仕事として認められているという感覚が
うれしく、本当にありがたいと。


地位や年齢、上下関係もない

たとえば、医療の世界。お医者さん、看護婦さん、患者さん、
その家族と、みんなが同等に意見を言い合い、今後の治療を決める。
たとえばフィンエアーは有名で、パイロットもスチュワーデスも同等に
意見を言う権利がある。
大人も子供も同等に議論をし、子どもは大人の名前を呼び捨てで呼ぶのも
普通。威張っている人はいない、どんな人も「仕事場での役割はあるが、
そこを退けば普通の父親」のような感覚
がある。








チャレンジャーと、
努力の継続で成り立つ理想社会


一番感銘を受け、日本に必要だと感じたこと。
日本では、疑問に思うことがあった場合、出る杭は打たれる、周りの反応を
考えてしまい意見を言いづらい。この国でも、もちろん同様の考えをする人も
いるが、ちゃんと発言するチャレンジャーも必ずいる。
だから、結果として正しいことはきちんと進んでいくし、議題にも上がる。

教育制度でも、新しいベーシックインカムなどでも、政府が調査をし、
トライアンドエラーをしながら作りあげていく。もちろんそこには国民の
賛否両論もある。

フィンランドの成功の裏には、涙ぐましいトライアンドエラーがある。
課題に対して真正面に向き合い、努力しているからこそ、
世界が追いつくことのできない理想的な社会がある。そう考えると、
高い幸福度は当たり前なのかもしれない。実はとても真面目で努力家で、
チャレンジャーな国なのだ。




日本に取り入れるには?


この実現の裏には、人口が少なく実行しやすい、ということも理由の一つ。
日本では、人口規模の似た自治体レベルで試すのがいいのかもしれない。


>フィンランド幸福度No.1の秘訣は!?(4/5へ続く


 

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