2つある世界幸福度ランキング

2つある世界幸福度ランキング

世界幸福度ランキングには、よく知られているもので2つの調査があります。


1、国連調査

もっともよく知られているランキング。
フィンランドやデンマークなど、いつも北欧が上位にきてるあれです。

こちらは、「国のもつ経済力や政治力」などが反映されるランキング。
以下の7つの指標で得点をつけ、その合計点で順位を決めます。

・一人当たりの国内総生産(GDP)
・社会的支援(Social Support)
・健康寿命(healthy life expectancy)
・人生選択の自由(freedom to make life choices)
・寛容さ(Generosity)
・汚職の無さ・頻度(Perceptions of corruption)
・ディストピア+残余値(Dystopia + Residual)

世界幸福度ランキング(2019国連調査)

2019年トップ10
1、フィンランド
2、デンマーク
3、ノルウェー
4、アイスランド
5、オランダ
6、スイス
7、スウェーデン
8、ニュージーランド
9、カナダ
10、オーストリア

2019年ワースト10
1、南スーダン
2、中央アフリカ共和国
3、アフガニスタン
4、タンザニア
5、ルワンダ
6、イエメン
7、マラウィ
8、シリア
9、ボツワナ
10、ハイチ

ちなみに日本は、2017年は51位、2018年は54位、2019年は58位と後退中。

いつもの順位は、ヨーロッパや北米、オセアニア諸国が上位層。
アジア、中南米、中東が中間層。

そして、気になるのはアフリカ。
上位や中間位の国が見当たりません。。。

上位の国はすごいと感じる一方で、下位の国があるからこそ
なりたっているのでは、となんだか悲しい気持ちにもなります。

すべての国が同じくらい発展することを願わずにいられません。


2、Gallup InternationalとWINによる共同調査


こちらは、「幸せかどうか」を国民の主観で決めるランキング。
純粋幸福度で順位が決まります。
純粋幸福度=(「幸福を感じている人の比率」-「不幸を感じている人の比率」)の値。調査は5段階評価で「5 とても幸せ 4 幸せ 3 幸せでも不幸でもない 2 不幸 1 とても不幸」とし、「5か4を選択した人の割合」から「2か1を選択した人の割合」を差し引いたものがその値です。

世界幸福度ランキング(2017Gallup&Win調査)

1、フィジー
2、コロンビア
3、フィリピン
4、メキシコ
5、ベトナム
6、カザフスタン
6、パプアニューギニア
8、インドネシア
9、インド
9、アルゼンチン
9、オランダ

こちらは、決して裕福でない国や、
治安がよくないといわれる国も上位にランキングされています。

その秘訣を調べてみると、「人と人のつながりがとにかく濃い」
「幸せを感じることが習慣化されている」ことが特徴のようです。

フィジーの人たちは、その日が楽しければいいため、
借金しても平気で人におごる文化があったり
(後からお金が誰かからかえってくるため)。

ラテンの国では、貯金する文化がないため、
働くことよりも人との楽しみを第一優先にしたり。
また、お祭りが多かったり、メキシコでは死者の日にはドクロをカラフルに彩ることなども、
楽しく幸せに生きるコツなんだろうと。

そして、それが習慣化しているのだろうと思います。



3、人とのつながりで感じる幸福は、お金で感じる幸福の5倍!

とあるカナダの調査では、人がお金で感じる幸福と比べると、
人とのつながりで感じる幸福は5倍大きいという結果が出たそうです。

これまでの日本は、高度経済成長の名残が大きく、
お金を稼ぎ、貯蓄することを第一優先にしてきました。

あまりにもそちらに注力しすぎてきたため、
「幸せを感じる」という概念すら頭になかったのだと思います。

すでに経済的に成長した国は、
さらにそこから進み、「本質的な幸せ」を追及するフェーズにいる。

一方で日本は、
ようやく、人として「何が幸せなのか」を考えはじめるフェーズに
きているのでは、
と思います。



4、私が旅をする国

ちなみに、私が旅をする幸福国は、両方の調査の上位国です。

この2つの幸福度調査の違いから、国の人たちにどんな違いがあるのかも
見てきたいと思っています。

また、上位国のないアフリカにも行き、
教育をみたり、国の人たちの声を聞いてこようと思っています。


 

5 Comments

  1. 幸せの基準は人それぞれなので、人基準の方が個人的にはしっくりくるような気がする。

    死生観なんかにも左右されるようにも思うし。「死にカタログ」という本によると、パプアニューギニアのある地域の人たちは、死ぬと近所にある実在の島に行くと考えていたそうです。(なんか気楽そう。笑)

    死ぬことに怖れがないと、生きることにエネルギーを集中できる気がするし。毎日の気持ちにも余裕ができるかも。

    いろいろな国で、そんなことも見て聞いて感じてきてほしいな。

    • ありがとうございます!
      確かに幸せなんて、その人基準ですからね。
      定義すること自体が変な話で。

      死生観、おもしろいですね。
      幸福に影響しているのかなあ。。。
      聞いてみますねー。

  2. Pingback: フィリピン② 世界幸福度ランキング3位の秘訣を探る・・・ – dohaland

  3. よしだかずお says:

    ボツワナは2006年初めに40日いました。ワースト9になってるけど、みんな今を全力で楽しんで良い国やったけどな。明日のことは考えない刹那的で良かったけどな。日本人は将来の不安に対して今を楽しめないのでボツワナを見習うべき❗️

    PS
    どはらんど❗️
    超懐かしいネーミング。
    20年近く前にも名乗ってたな。

    • ですね。今を楽しめる国が、2つのランキングのうち、主観のほうのランキングに入ってる感じです。
      日本は見習うべきとこは多いですね^ ^

      どはランド、なぜか健在しております笑

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